学校体育改革2025

学校体育が本当の意味で、日本を救っていける教科になるためのヒントを書き綴るブログ。

知識ではなく、学び方を教える

知識基盤型の時代はもう終わった。

 

僕が大学時代、教職教養の講義の中で、そんな言葉を聞いた。

 

そして、研修に行っても、

「今では知識を持った人ではなく、知識を使える人育てをしなくてはならない。」

と、どこに行っても聞くようになった。

そして、企業でもグローバル人材なる、課題解決型思考ができる人材を求めている。

 

 

僕も、この考えには賛成だ。

知識は今の時代、簡単に手に入る。

生徒はよく言うが、「ググる」と答えは出る。

 

そう、僕らが知識を教える時代はもう終わったのだ。

 

それでは、何を教えないといけないのか?

 

それが、タイトルにも書いた様に、

学び方を教えることだ。

 

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僕が今勤務している学校は、

 

超がつくほどの進学校ではない。

大学進学を考える生徒はたくさんいるため、

進学校ではある。

 

しかし、やはり普通の学校。


学び方を知らない子が本当に多かった。

学び方を知らないから、

知識がなかなか定着しないし、

応用が利かないし、

継続できない。

 

そして、勉強に対してアレルギー反応を起こし、

思考停止させたまま、我慢しながら50分間を耐える。

もはや、修行の時間だ。

 

学び方を教えてやらないと…。

 

しかし、ふと思った。

 

「僕らは、学び方を一体どうやって学んできたのだ?」

 

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学び方って何だろう。

 

まずはそこから考えてみよう。

 

PDCAサイクルを活かした自己修正力を高めること

 

忘却曲線を活かした短期記憶を長期記憶へ移行する方法

⇒語呂合わせでの暗記

⇒ノートなどにメモすること

 

・目標設定の方法と計画の実践方法

⇒ゴール設定と目的の決定、そして長期目標、短期目標の設定方法

 

今思いつくのはとりあえずこの3つ。

 

その他にも、教科の特性に応じた学び方はあるだろう。

どの教科にも繋がり、そして実生活に活きるものがこの3つだ。


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では、僕らはこの学び方を教える方法を学んでいるだろうか。

少なくとも、研修では記憶にない。

 

そうだ。僕らは学び方の教え方を、学んでいない。

自力で学ぶしかない。

 

そして、自力で学ぶ意欲のない教員は、

生徒がやる気がないから。という言葉で全てを解決してしまう。

 

もしかしたら、昔は各家庭で学び方を教えられていたのかもしれない。

 

もしかしたら、初等教育の段階でそんなことを教えられたのかもしれない。

 

もしかしたら、今は体験を重視しすぎて、じっくりと学習に取り組む時間を取れていないのかもしれない。

 

原因はわからない。

 

しかし、僕はこの、学び方を知ることは、

大人になってから、絶対に必要になってくると思う。

 

・自分で自分の身を守る力

・周りの人を助ける力

 

残念ながら、世界はそこまで優しくない。

 

何も気にせず生きていれば、

気づけば病気になってしまうような世の中だ。

気づけば、社会の奴隷になってしまう世の中だ。

 

だからこそ、

そこで一つ立ち止まって、

疑問を持って、行動を選択する力をつけてほしい。

 

何気なく生きるのではなく、

少しの疑問を持って生きられる人育てをしたい。