学校体育改革2025

学校体育が本当の意味で、日本を救っていける教科になるためのヒントを書き綴るブログ。

大人の一言よりも仲間の一言

先日、授業であった話。

 

 

現在マラソン大会に向けて、

長距離走を授業内で行っている。

 

すると、やはり苦手な子もいる。

 

しんどさに耐えきれず、歩いてしまう子もいる。

 

 

授業なので、

一生懸命やらない子を見るとイラッとしてしまい、

つい叱責したくなる。

 

 

しかし、僕は過去に学んだことを活かして

より効果的に彼をやる気にさせる。

 

 

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それは、仲間だ。

その生徒は、大人のがんばれは聞き飽きた。という感じの態度をとる。

 

頑張れという度に、どうせムリ。始めからやりたくなかった。

とどんどんネガティブに入る。

 

そこである時、そんなことを言う彼を見かねてか

別の生徒が、

「何甘えてるんだ!」と言っているのを見た。

 

その後、彼は僕に対するようにたくさんの言い訳を並べるかと思いきや、

素直にその言葉を聞き入れ、言い訳をやめて行動し始めたのだ。


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僕はそんな経験から、

僕との関係が良好な生徒に、彼を応援させる。

 

そして、なんなら伴走をしてはどうかと促してみる。

気の良い生徒がのってくれて伴走してくれる。

 

するとなんと、

歩くのをやめて走り続けるではないか!

 

 

そして最後、

ゴール地点で待っていた友人がハイタッチを待つと、

バッチリ笑顔のハイタッチを行った。

 

僕は気づいた。

大人のあれこれのアドバイスや判断よりも、

仲間が信じてくれることが一番やる気を作るんだと。


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多くのことへの粘り強さを育むことは、

日本の教育のある意味強みでもあると思う。

 

昔は教師側が恐いだけで粘り強く育てあげられたかもしれない。

 

しかし今は、一筋縄ではいかない場面が多い。

 

ここで外的要因である仲間の存在が重要となる。

 

力を伸ばすためには環境も大事。

 

仲間という存在が、本人も援助者も両方の心を満たす。

 

だとすると、

僕らのやるべきことは仲間としてコミュニケーションが取れるきっかけづくりと、

仲間としても行動の後押しの二つだ。

 

何も強制的に多くのことをさせる必要はない。

 

何度か書いたかもしれないが、

僕らの仕事はちゃんとさせることではない。

 

その子が社会で生きていくための術を見つけ、磨き上げることだ。

 

行動の後押しときっかけづくり。

 

僕の好きな行動だ。