大人の一言よりも仲間の一言
先日、授業であった話。
現在マラソン大会に向けて、
長距離走を授業内で行っている。
すると、やはり苦手な子もいる。
しんどさに耐えきれず、歩いてしまう子もいる。
授業なので、
一生懸命やらない子を見るとイラッとしてしまい、
つい叱責したくなる。
しかし、僕は過去に学んだことを活かして
より効果的に彼をやる気にさせる。
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それは、仲間だ。
その生徒は、大人のがんばれは聞き飽きた。という感じの態度をとる。
頑張れという度に、どうせムリ。始めからやりたくなかった。
とどんどんネガティブに入る。
そこである時、そんなことを言う彼を見かねてか
別の生徒が、
「何甘えてるんだ!」と言っているのを見た。
その後、彼は僕に対するようにたくさんの言い訳を並べるかと思いきや、
素直にその言葉を聞き入れ、言い訳をやめて行動し始めたのだ。
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僕はそんな経験から、
僕との関係が良好な生徒に、彼を応援させる。
そして、なんなら伴走をしてはどうかと促してみる。
気の良い生徒がのってくれて伴走してくれる。
するとなんと、
歩くのをやめて走り続けるではないか!
そして最後、
ゴール地点で待っていた友人がハイタッチを待つと、
バッチリ笑顔のハイタッチを行った。
僕は気づいた。
大人のあれこれのアドバイスや判断よりも、
仲間が信じてくれることが一番やる気を作るんだと。
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多くのことへの粘り強さを育むことは、
日本の教育のある意味強みでもあると思う。
昔は教師側が恐いだけで粘り強く育てあげられたかもしれない。
しかし今は、一筋縄ではいかない場面が多い。
ここで外的要因である仲間の存在が重要となる。
力を伸ばすためには環境も大事。
仲間という存在が、本人も援助者も両方の心を満たす。
だとすると、
僕らのやるべきことは仲間としてコミュニケーションが取れるきっかけづくりと、
仲間としても行動の後押しの二つだ。
何も強制的に多くのことをさせる必要はない。
何度か書いたかもしれないが、
僕らの仕事はちゃんとさせることではない。
その子が社会で生きていくための術を見つけ、磨き上げることだ。
行動の後押しときっかけづくり。
僕の好きな行動だ。