その気が人を果てしないところへ連れていく
セルフイメージが人生を決めると聞いたことがある。
心の勉強をしていくと、
現実世界はセルフイメージの確認作業でしかないみたいだ。
つまり、セルフイメージが人に大切にされない人だと、
どうしてもいじめにあいやすくなったりDVを受けやすくなったりする。
もちろん一概には言えないが…。
逆に自分は、最後にはうまくいく人間だと信じている人は、
やはり最後はうまくいく。
僕はこれを教育現場で使う。
今のところは特に部活動で。
僕は、弱小校マインドから強豪校マインドに変えることが
チームを強くする再重要項目だと考える。
練習や試合、指導によって心技体を鍛えていくことはもちろん大事。
しかし、セルフイメージが弱小校だと、どうしても最後には負けるように試合を運んでしまう。
そこで僕が最初に始めたことは、
目標設定。
ありきたりだが、映像に音声が追加されるところまで描けるとなかなか効果が高い。
今日はそこの話はしない。
今日は日頃の指導の中でのお話。
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僕は、練習でも試合でも途中で止めてでも褒める。
選手が恥ずかしがるくらいに。
「今のプレー良かったよ!周りのみんなも絶対覚えておいてあげろよ!」
僕の指導のポリシーは、成功体験を「体験」で終えさせないこと。
体験は一瞬であり、既に過去だ。
体験で覚えているのは、うまくいった感触とみんなに認めてもらえたことのみ。
僕はこの貴重な「体験」に、ストーリーをつけさせる。
なぜうまくいったのかを聞く。
いつでもというわけではないが、時にはヒーローインタビューのように。
うまくいったことに理由をつけさせることが
再現性へのきっかけにもなる。
「うまくいってよかったね!さすが!!」
「なんでうまくいったの?」
「その瞬間どんな感覚だった?」
「直前はどんな準備した?」
「昨日の過ごし方は?」
「練習での感覚は?」
「調子を上げるために意識してきたことは?」
人の脳は、質問されると答えを探し出すようだ。
そして本人は、そこで出てきた言葉に喜ぶと同時に、
あれっ、自分てこんなに考えていたんだと気づく。
そして思う。
あれっ、自分てもしかしてすごいんじゃないか?
僕はこう思わせた瞬間勝ったと思う。笑
自分がすごいかもと思った瞬間セルフイメージはごろっと変わる。
セルフイメージが変わると結果が出るのではない。
セルフイメージが変わると、
練習量が、練習の質が必然的に上がる。
気づけば練習するようになっている。
恐怖政治で追い込み練習をさせるという方法もある。
しかし、それだけでは疲弊してしまう。
セルフイメージが高まれば、勝手に自らを追い込み始める。
これで自動成功システムの完成だ。
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僕は同時に、
再現性のために客観的フィードバックをよく使う。
先程の褒め言葉の例を思い返して欲しい。
「周りのみんなも絶対覚えておいてあげろよ!」
僕は、一人の選手の成功体験をその子だけのものにはしない。
より多くの選手のものにする。
それによって何が起きるか?
アドバイスが生まれる。
アドバイスは最高の成長材料だ。
そして、された側だけでなく、
した側の成長にもつながる。
ラーニングピラミッドの
頂点には伝わるように説明するとある。
つまり、チームメイトがうまくいくように説明することが
自身の技能へと返ってくる。
再現性のために、
自身へのフィードバックと
他の選手からのフィードバックによって学習サイクルを回していく。
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少し話しが難しくなってきたのでまとめる。
・セルフイメージが現状をつくりだす。
・セルフイメージの変化こそが自己実現の最優先事項。
・セルフイメージが変わるとは「その気になる」ということ。
・褒めるが第一原則だが、次にはヒーローインタビュー
・人は質問されると答えを探し出す習性がある。
・成功体験にストーリーをつくらせる。
・成功体験を一人のものではなくみんなのものに。
・アドバイスこそが最高の成長材料。
・ラーニングピラミッドの頂点は伝わるように説明すること。
結局、運動も勉強も同じだと思う。
学習サイクルをうまく回せるかどうかに尽きると思う。
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少し乱暴だが、部活の選手にはこう伝える。
「教室で学ぶのが苦手ならグランドで学べばいい。」
おそらく彼らはまだまだこの学び方を教室には応用できていない。
しかし、これが応用できた頃にはきっと進路が拓け、
社会に出て貢献していく人財となっていくと思う。
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体育教師でありながら、
運動上達は人生に全く意味がないと思っている。
そんなことよりも、
運動を通して何を学ぶかの方が大切だと思う。
そして運動での向上は、
身体能力に対してもっと合理的でいいと思う。
そして重きを教訓や学習サイクルに当てるといいと思う。
20年後も体育が重要と思い続けてもらえるように・・・・