学校体育改革2025

学校体育が本当の意味で、日本を救っていける教科になるためのヒントを書き綴るブログ。

やらない勇気

必死になって頑張ることが大切だ。

 

僕らは現場でそんなことを説く。

 

そう、目の前の生徒たちには

まだ本気になって挑戦したことがない子たちが

たくさんいるから。

 

 

必死になる前に、

できない理由をたくさん探しては諦めている。

 

 

だからこそ、

僕らは必死になれることの素晴らしさを説く。

 

 

しかし今日は別の角度の話をしてみたい。

 

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やらない勇気。

 

 

実は、必死モードのスイッチが入ると、

頑張ることって簡単にできる。

 

何も考えなくても、

勝手にしんどい方を選ぶようになる。

 

ここは僕の仮説だが、

必死モードスイッチなるものが存在して、

 

それを押すと自分の心を無視して

ただひたすらにしんどいことを選べるようになる。

 

 

一見、素晴らしい。

いつも努力していて尊敬する、なんて言われる。

 

 

しかし、そんな人はおそらくだが、

二流の結果しか出ない。

 

一流の結果が得られる人は、

本当の意味でのやらない勇気の重要性を

知っている人だと思う。

 

 

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僕らでも、実際どこを必死モードにして、

どこにやらない勇気を出せばいいかはわからない。

 

 

というか、そのスイッチを入れ間違っては後悔している。

 

 

本当は必死スイッチを押さないといけない場面で、

なんらかの甘えが入って、

「やらない勇気」とかこつけて、

惰性で過ごしてしまう。

 

 

逆に、必死モードをしなくてもいいのに、

そのスイッチを消せなくて、

頑張らなくていい場面で頑張りすぎて、

疲弊してしまい、

長期休養をせざるを得ない状況になってしまう。

 

 

では、その押すかどうかの境目はどこにあるのか?

 

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答えとしては、

まず必死スイッチを押すことがスタート。

 

押さないと始まらない。

 

押せないならば、

やらない勇気を語るべきではない。

 

 

押してから、

始まる。

 

 

次に、切るタイミングについて。

 

これがうまい人と下手な人の境目は、

「自信」が大きく影響する。

 

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「自信」がある人は、

ここまでやってきたから大丈夫と、

やらないという積極的休養を取りにいく。

 

「自信」が無い人は、

どこまでも必死モードのスイッチを切ることができない。

 

 

ここでいつもの話に帰ってくるのだが、

 

結局は、「自信のある人」のあり方が正解だ。

 

 

「自信がある人」はスイッチを切る決断を下せる。

自己責任にできる。

 

それは、成功体験からかもしれない。

偶然の神の思し召しかもしれない。

誰かに言われたからかもしれない。

 

どちらにしても、

そこで決断できた人が、最後に勝つんだと僕は思う。

 

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僕らは、必死になることを教える。

 

そして、次の段階として

やらない勇気を教える。

 

高校生にここのバランスを伝えていくのは、

かなり難しいことだ。

 

しかし、大会が間近になってきた今日この頃、

 

休ませる勇気は、

指導者自身の大きな課題でもあるのかもしれない。