学校体育改革2025

学校体育が本当の意味で、日本を救っていける教科になるためのヒントを書き綴るブログ。

ミラクルを起こしたくて

大会がもうすぐそこ。

 

ということで、

そろそろスタメンメンバーも決めていきたいところだが、

まだまだドラマを生んでいきたいと思う。

 

まだチームの完成には早い。

 

なんなら、開幕して

一勝する度に強くなっていけばいい。

 

そんな一勝が遠いんだと知ったのは、

 

この立場になってからのこと。

 

僕は3年前、ミラクルな勝利を見た。

 

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大会前の最後の練習試合、

あまりにひどい負け方をしたチームを見て、

僕は諦めてしまった。

 

このチームにベスト16を目指させたことが、

間違いだったんじゃないかと反省すらした。

 

きっと、この子たちも一勝なんて夢のまた夢だと思っているのだろう。

 

なんだか、期待をかけすぎていたんだと思い、

申し訳なさすら感じた。

 

 

そして、迎えた初戦。

今考えると、おそらく格上だったんだろう。

 

過緊張もなく、堂々としたプレー。

鮮やかな勝利を飾った。

打っては、10安打を越える打線。

守っては、見たこともないファインプレー。

そして、笑顔。

 

そんなことも起きるんだと、

高校野球の奇跡を知ることとなった。

 

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あれから僕は監督という立場になり、

勝ちを目指してきたが、

そう簡単に取れるものじゃないんだと

思い知らされた。

 

そして、今年で3周目のチーム。

 

”今年こそ、勝ちたい。”

 

そんな思いで、

若干力みながら、

限られた日数での指導について

暇さえあれば考えている。

 

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あのミラクルは、

なぜ起きたんだろうか?

 

僕なりの推測。

 

「仲間を信じられたから。」

 

だと思う。

 

仲間を信じられると、

自分の犠牲に対して何の不安もなくなる。

 

自分がたとえアウトになっても、

次の選手がなんとかしてくれる。

 

自分がフォアボールを選んでも、

次の打者がヒットを打ってくれる。

 

そう信じ始めた時、

自分のやるべきことが見えてくるように思う。

 

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では甲子園に出るチームはどうなのか?

 

残念ながら、僕は甲子園の地を踏んだことはない。

 

なので、ここでも推測。

 

この、「仲間を信じる」に+して、

 

「この仲間たちと一日でも長く野球がしたい。」

 

そう思えているんじゃないかと思う。

 

僕の未熟さに後悔しかないが、

先輩たちと一日でも一緒に野球がしたいと

心から思えたことはなかった。

 

自分が最上級生になった時、

同級生にはこの気持ちはあった。

 

 

しかし、ここで大切なことは

 

「後輩が、先輩に対して心から思えているか」

だと思う。

 

憧れの先輩になれているかだと思う。

 

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今のチームを考えた時、

まだまだこの部分が欠けているように思う。

 

同時に、

「この監督と一日でも長く野球がしたい」

 

と思ってもらえているのだろうか。

 

以前、先輩教員に言われた言葉、

 

「最も強いチームは、監督を胴上げしたいと言う。」と。

 

監督に勝利をプレゼントしたいと思ってもらえるかどうかだと。

 

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ここに対して、僕なりの答えはまだない。

 

しかし、ここの探求は欠かせてはいけないんだと思う。

 

 

・仲間を信じきれるチームへ

 

・一日でも長く一緒にプレーしたいと思ってもらえる先輩へ

 

・胴上げしたいと思てもらえる監督へ

 

 

残り2週間、

いや、まだ2週間ある。

 

ただ練習をするだけではなく、

この人間くささのドラマを生んでいきたい。