研究発表で話そうと思っている内容をこっそり紹介③
今回でパート③となりました。
前回までの復習。
発表テーマは
「チームスポーツが盛り上がる導入のコツ」
・グローバル人材は体育でも育つ
→しかし、有効に授業を活かせていない
・教育現場に出て驚いた。
→積極的に参加し楽しむ生徒と、ノータッチで傍観者の生徒
・「先手必勝」授業も面接の最初の掴みが勝負
→導入部分で心を掴めばその授業の質は変わる
gakkoutaiikukaikaku2030.hatenablog.com
そんな話を進めて参りました。
ということで、今日のテーマはなぜチームスポーツに注目しているのかというお話。
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グローバル人材とは、
「自分の意見を自分の言葉で表現できる人」
と言い換えられる。
つまりは、プレゼン能力の高い人材が求められているということになる。
プレゼン力とは表現力とも言い表せる。
このプレゼン力。
実は、様々な力が複合的に合わさってできている。
まず、情報収集のためにいろんな人から意見を聞かなくてはならない。
そのために必要なことはコミュニケーション能力。
そして、そこで得た情報を整理し、考察する力が必要だ。そして、その考察の先に仮説を立てていく力が必要だ。
それが、シュミレーション力。
次に、いざ表現していこうとすると、伝わらないといけない。
必要な力は論理的に物事を考え、わかりやすく整理し伝える必要がある。
つまりこの力が、ロジカルシンキング力。論理的思考力だ。
そして、忘れてはならないのは、表現は聴衆ありきだ。
だから、聞いている人がどう思うかを想像して話せなければならない。
つまり、他人の気持ちや思考を考える力。
ロールプレイ力だ。
これらの力の複合でプレゼン力は作られている。
と、藤原和博さんの本に書いてある。笑
ぜひ、お読み下さい。笑
もう一度整理する。
グローバル人材とは、プレゼン力の高い人。
そして、これら4つの力を兼ね備えている人のことを言う。
そして、4つとプレゼン力を合わせた5つを情報編集力と言う。
と、藤原和博さんの本に書いてある。笑
ぜひ、お読み下さい。笑
では、これらの力を教室でどう育めばいいのだろうか?
今の僕ならわりとさらりと想像出来るが、
こういった価値観に慣れていない人は、簡単には思いつけないのではと思う。
しかし、これならどうだろう?
体育だったら、それらが高められそうじゃない?
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結論から言う。
というか僕の仮説を言う。
体育で、グローバル人材は育つ。
なぜなら、前述した5つの力は育つからだ。
もっと言うならば、
チームスポーツで。
①コミュニケーション力
チームでスポーツをやろうと思うと、必ずコミュニケーションが必要だ。
言葉にする/しないに関わらず、必ずといって良いほど必要になってくる。
例えば、キャッチボール。パートナーはボールを怖がって、キャッチする時に目をつぶってしまう。
このパートナーと同じチームでこの後ゲームをやるのならば、きっと教えようとするだろう?
また、こんな問いをするのではないだろうか?
「どこらへんに投げれば捕れる?」
②シュミレーション力
ある程度基礎技術が高まってきて、試合をしていくと戦術戦略を持ったチームが勝ち始める。
皆さんも一度は経験したことがあるのではないだろうか?
最強メンバーを揃えたはず。しかし、B級選手ばかりを集めたチームに負けた。
えっ、なんで?
これがチームスポーツの面白いところだ。
強者だから勝つのではなく、勝負をするから勝つのだ。
弱者にも勝てる方法があることこそ、チームスポーツの醍醐味だ。
では、どうすれば弱者が勝てるのか?
それは簡単。
”対戦相手や自身のことを徹底的に分析し、挑戦あるのみ!”
③ロールプレイ力
シュミレーション力に被る部分もあるが、勝負で勝とうとするのなら、とにかく相手ならどう考えるか?と他者視点に経つことだ。
ロールプレイ力とは、とにかく他者視点に立つこと。
友人にコツを教える時もそう。
「彼は今、どう見えているんだろう?」
これが、教え上手であり、思いやりがある子である。
勝負をすれば、もちろんのこと勝敗がつく。
連勝しようと思うと、必ず考えることがある。
それは、「どうすれば次も負けずにいられるか。」
つまり、勝ちに対して再現性を出すため、法則性を見出そうとする。
そして、法則性を見出すために必要なことは、間違い探しをする力だ。
どこが一緒で、どこが違うのか?
これを絵の世界だけでやるのではなく、リアルタイムの人の心で行う。
この法則性を見つける力が高いと、勝算は非常に立てやすくなる。
⑤プレゼンテーション力
表現力。これは、運動を通してする場合もあれば、ミーティングを通してという場合もあるだろう。
僕は、選手を引退してからはめっきりミーティングを通してばかりになったが。
それでも、生徒の練習に付き合う時に、思いボールに乗せることもある。
つまり、体育では特別、身体を使って表現する力が身に付くのだ。
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僕は、これら5つの力を簡単に想像できるのは、
体育の中のチームスポーツだと思う。
チームスポーツはゲームだ。
ゲームとは、遊びだ。
遊びとは、戦略性だ。
戦略性を高め、そしてそれを表現する力。
まさに体育と直結するではないか!
そう考え、
僕は体育はこれからの世界にも必要とされ続けると思った。
しかし、問題がある。
それは…
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純粋に授業が面白くないのだ。
残念ながら。
そして、教師も生徒もそんなもんだと思っている。
これは、非常に危険だ。
今、教育現場は大きなうねりを上げて、
変化しようとしている。
だからこそ、「体育いらなくね?」
といった論調が強まると、本気で消えてしまうのだ。
現場は、そういったことに無関心だ。
そんなこと、あるはずがないだろうと。
しかし、僕はそこをリアルに心配している。
授業はこれから、
どんどん映像に変わっていくと思う。
再現性をもって、効果的に教えるならば、
上手い授業のリプレイが一番だからだ。
体育はそこに乗りようがないとは思っているが、
大きなうねりの中で、そんな保障はどこにもない。
だからこそ、僕は声を大にして言いたい。
「体育はすごいんだ!これからの人類にとって必要な力を高めてくれる大切な科目だ。」と。
これを言うために、僕は研究発表を行うようなものだ。
体育の未来。
これは、日本人の未来に直結すると思う。
僕の仲間は、健康を通して日本を、世界を支えようとしている。
僕は、日本を作っている土台にいる子どもたちに、
本当に必要な運動を伝えていきたい。
僕は、体育という視点で、日本の未来を考えたい。