部活動は面白い
部活動は面白い。
ついついハマってしまう。
だって、みんなやる気あるから。
勝敗がついてくる真剣勝負ができるから。
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部活動は課外活動だ。
本当は、僕らがやる必要はない。
今年度に入り、本当の意味で僕らがやる必要がなくなった。
じゃあ誰が指導者をやるのか?
”好きな人がやる”が正解となるだろう。
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僕が部活動が課外活動なんだと認識したのは
つい最近のこと。
それから、教師としてのサイクルが周り始めた。
←教員としてではなく、あくまで教師として。
今まで、部活動の顧問になったら、
その部活でしっかりと人格形成できるように指導し、
保護者の期待に応えるように、
休日返上で目一杯頑張らなくてはならないと思っていた。
しかし、違った。
僕らは、ここを仕事でしてはいけない。
趣味でしないといけない。
語弊を生むかもしれないが、
趣味で、好きでやらないといけない。
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僕らの本業は、学校における教育活動だ。
本業に支障が出るほど、
なぜ部活動にそんなに熱心にならないといけないんだ。
好きなら別だが。
そう、”好きなら”。
部活動のせいで、
プライベートを捨てて、
遠征に行く度に損をして。
そして、保護者からうちの子を出してくれと、
指導方針が納得いかないと勤務時間外に電話を受けて。
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いやいや、”好きなら”別だ。
”好きなら”いいんだ。
あいにく、僕はとっても部活が好きだ。
部活ラブだ。
好きなもの同士が集まり、
共通の目標を目指して、
しんどい思いもするけれど、
熱中して取り組む。
僕も部員と同じく、
野球が好きだ。
彼らの一生懸命につい寄り添いたくなる。
努力の仕方を教えたくなる。
目標設定の方法を教えたくなる。
身体の使い方を教えたくなる。
時間を忘れて、教えたくなる。
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決して、義務感でやってはいけない。
これが、教員としてバランスを崩す
大きな要因になる。
部活動が課外活動だと知ってから、
日常の教育活動をセーブして、
部活動にエネルギーを溜めている先生がいることを知った。
それは、違うよな、
やっぱり目の前の、教室にいる生徒だろ。
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部活動の指導を通して、
日頃の教育活動での質的向上が見られ始めている。
部活動のおかげで。
部活動のおかげで、より深く生徒に関わることで、
より今の高校生を理解することができるようになってきた。
そう、部活動のおかげで。
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部活動に善悪はない。
課外活動であることと、
指導が義務ではないことをしっかり念頭に置いていれば、
健全な活動ができる。
決して悪いものじゃない。
『GRIT』には、課外活動と大人になってからの所得に関しての研究が載っていた。
課外活動は続けた方がいい。
しかし、課外活動だ。
あくまで授業とは全く関係のないものだ。
好きなもの同士が、
好きな時に好きなだけ部活をやる。
そして、それを見るのが好きな指導者が
好きなだけその活動に付き合ってあげる。
ただそれだけだと思う。
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繰り返すが、僕は部活が好きだ。
僕の尊敬する人が言っていた。
「好きで得意で、一点突破全面展開だ。」と。
僕にとって、
部活動は好きで得意なことが凝縮されたステージだ。
ただ好きだからやっている。
その好きの時間を楽しめるように、
日頃の仕事をしっかり頑張ろうと思う。
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趣味に休日はいらない。
むしろ、趣味は休日にやるものだ。
自分の体調、部員の体調も考えながらだが、
この時間を楽しみながら
充実した日々を過ごしたい。
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部活動の是非が問われる世の中だからこそ、
本質、良さ、弊害なんかを
しっかりと伝えていきたいと思う。
僕は、決して悪いものじゃないと思っている。
そう、バランスに偏りが出ないのならば。
以上、部活動について
最近考えていることでした。