学校体育改革2025

学校体育が本当の意味で、日本を救っていける教科になるためのヒントを書き綴るブログ。

先生みたいになるには、どうすればいいですか。

今日、ある生徒から言われた言葉。

 

「先生みたいになるには、どうしたらいいですか?」

 

嬉しかった。

そして、越えられたくないという見栄も出てきた。

 

しかし、一番悔しかったことがある。

 

 

それは…

 

 

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それは、どうやったら自分のようになれるのかを即答できなかったこと。

 

 

「どうやったら先生になれますか?」

 

この問いに関しては簡単な話だ。

教員免許の取れる4年制大学に進学すること。

ただそれだけの話。

 

そして、ここに付け加えるならば、

採用試験に学歴は関係ないから、

学歴ばっかりにこだわらずに、

置かれた場所で咲けるよう、

どこで咲くかよりも、そこで咲こう。

 

そんなことを言えたら、

合格点ではないかと思う。

 

 

しかし、今回の問いは違った。

 

「どうやったら先生(自分)のようになれるか。」

 

これは、進路指導の域を越えたキャリア指導のように思う。

 

僕らが本当にやるべきことは、

次の進路を保証することではなく、

その子のキャリアデザインに協力することなんだと思う。

 

しかし、僕らはそこまでできない。

いろんな理由はあるだろうが、

僕が挙げるのは一つ。

 

”見てあげないといけない生徒数が多すぎるから”

 

少人数教室は、きめ細やかな指導ができていいですね!

そんな言葉をよく聞く。

 

僕はこれが当たり前だと思う。

 

40人学級での一斉授業で、

話を聞いて、テストでいい点をとる生徒が優等生。

そんな優等生ばかりを育てて、社会をどう変化させていけるんだろう。

 

僕は、40人学級よりも、

6人の弟子と師匠という、師弟関係制度がいいと思っている。

 

教員としてあるまじき発言だが…。

 

しかしどこかで、

そんな未来が来るんだと、

そんな匂いがしてたまらない。

 

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話は逸れてしまったが、

僕らがキャリアデザインのサポートをするために、

まず大事なことは、自分のこれまでを

キャリアとしてしっかりと認識できているかどうか。

 

そして、これからのキャリアデザインを常に描いているかどうかだ。

 

これまでと、これから。

その2点を理解しているからこそ、

キャリアデザインのサポートができるんだと思う。

 

では、自分のキャリアを考えるとどうだろうか?

 

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僕は高校卒業するまで、野球一直線。

進路なんて興味はなく、ただただ甲子園に行きたかった。

そして、その延長に野球選手としての選手生命があればいいとだけしか

考えていなかった。

 

そして、受験。

野球のための学校選びをすればよかったかと

未だに後悔したりもするが、

学校内の空気というか、教室の空気というかで、

学力を活かした進学しか道はなかった。

 

そして、その頃はもちろん、

一切教員になろうなんて考えてはいなかった。

 

そして、大学。

教員免許は、いろんな大人からのススメでしぶしぶ履修。

この時やりたかったこと。

 

それは、トレーナーになりたかった。

ただただ、有名なトレーナーになりたかった。

 

そしてそのために、目の前の現場で結果を出すことだけを考えてきた。

 

ちなみに言うと、

トレーナーを目指すと言いながら、

ATの受験資格が得られる学校は選んでない。

 

そして、その過程でたくさんのセミナーに参加し、

すごい大人たちにたくさん出会った。

 

そして、迷った。

自分て、何がやりたいの?

 

社会人チームのトレーナーがしたい!

そう考え、鍼灸の専門学校も考えた。

 

すごい人になりたい!

そう考え、東大の大学院への進学も考えた。

 

しかし、どれもしっくり来ない。

強いて言うならば、

学生時代から続けている、

トレーナー団体の運営。

これだけは卒業しても続けたいと思った。

しかし、これだけで生きていくことはできない。

別の仕事が必要。

その別の仕事で思いついたフィットネスインストラクター。

全くときめかなかった。

 

そして、4年生の6月。

なんとなく続けてきた教職課程の先にあった、

教育実習。

 

母校で3週間お世話になった。

 

あれっ、ここには人が足らない。

この先生方が引退したら、次は誰がやるんだろう?

 

そうして、いろんな大人に唆されながら、

気づけば真剣に採用試験の勉強を始めてしまい、

気づけば合格していた。

 

そう、気づけば教員だった。

そして社会人として現場に出た。

 

全くしっくり来ない。

なんで僕が担任?

 

全くしっくり来ない日々だった。

 

そしてしばらく仕事をこなしていくうちに、

少しずつ生徒と会話できるようになり、

やりがいも感じるようになってきた。

 

それが、今だ。

 

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野球選手を目指した青春時代。

有名なトレーナーになりたかった大学時代。

とりあえずで選んだ教員。

 

そして今、

唯一無二の教員になっているんだと思う。

 

このスペックは選んで付けたものじゃない。

その時々で、とにかく必死に目指した結果、手にしたもの。

 

だから、戦略も何もない。

 

結果的に手にしてきたものが、

今たまたま生きているだけ。

 

それでは、最初の問いにできるアドバイスは何?

 

「今目指していることを、必死に頑張りなさい。」

 

それに尽きるのかなぁと思う。

 

いろんな可能性を残したくて、

いろんな資格が取得できる大学を選ぼうとするが、

 

そんなことより、

今やりたいこと、なりたい姿に全力で臨めばいいんだと思う。

 

そして、今の段階で僕を目指すなら、

間違いなく僕を越えていくんだろう。

 

だって、8年前の自分は、

今の自分を目指してここまで来てはいないから。

 

そして、振り返る。

何を目指してきたんだろう。

 

何も目指していなかった。

その場でとにかく結果を出したかった。

ただそれだけ。

 

その結果を出しにいく日々で、

漂流してたどり着いた感じ。

 

目指しているとすれば、

”仙人”

 

誰かになりたいとかではなく、

仙人になりたい。

 

どうやったらなれるのか?

どうやったら近づけるのか?

そもそも仙人てどんな存在なのか?

 

それさえも知らないが、

ただただ目指しているのは、仙人。

 

いつかたどり着くんだと思う。

 

そして、どうやったらあなたのようになれますか?という質問に、

 

きっとこう答えるだろう。

 

「今やりたいことを全力で頑張りなさい。」と。