人の夢に乗っかる
明確な夢を持てない人は、
人の夢に乗っかってみることから
始めていくといいと聞いたことがある。
僕ももしかしたらその一人だったのかもしれない。
自分の夢より、人の夢の方がキラキラしているように見えていた。
この指と〜まれ!で考えると、
指を出す側じゃなく、指を掴む側。
そんな僕が、気づけばこの指側だったんだなぁと気づいた。
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うちの部では、
交換日誌を続けている。
そんな時に、ある生徒がこんな言葉を書いてきた。
「先生の夢である、全校応援を成し遂げたい・・・」
あれっ、全校応援って選手たちの夢じゃなかったっけ?
一瞬戸惑った。
しかし、よく考えてみると、
昨年のチームで、よく口にしていたことを思い出した。
自分があの時口にしていたことが、
今こういう形で返ってきている。
あの時口にした全校応援。
これは、ちょうど10年前のあの光景を思い出してのこと。
もちろん、全校生ではなかったが
たくさんの生徒が応援バスに乗り見にきてくれた。
すごいなぁと思った。
テレビ中継の録画を見返した時、
みんなが楽しそうに応援しているのを見た。
これだなって思った。
僕がこれからも高校野球をやる目的は。
そして今、
選手はたったの11名。
全校応援の可能性までたどり着くためには、
連勝し続けなければならない。
簡単なことではない。
しかし、
志すのは、何も悪いことじゃない。
つい、身の丈に合った夢、目標ばかりを描いていた。
しかし、自由に描いていいんだ。
本気で信じていいんだ。
いつかは全校応援を・・・と思っていたが、
そのいつかは、今年こそ!と毎年思ってもいいんだ。
ビジョンを描きなおそう。
まだ間に合うよ。
挨拶をした時、たくさんの応援団の姿をみて、
そして試合直前のミーティングで、
「君らは11人で戦うんじゃない。マネージャーも、保護者も、そして、野球ファンみんなで戦うんだ。」
そんな言葉で励まし、彼らを送り出すんだ。
まだ間に合う。
今日から始めよう。
あの光景を。
描きなおそう。