学校体育改革2025

学校体育が本当の意味で、日本を救っていける教科になるためのヒントを書き綴るブログ。

育成という価値観

今年に入り、お金の勉強をしている。

というか、経済の勉強をしている。

 

おそらく2018年、世界の経済のあり方は大きく変容してくるんだと思う。

 

どうやったらお金儲けできるのかとかそんな話じゃない。

どのようにお金は循環しているのかという仕組みの話。

 

方法論ではなく、システムの話。

 

そんなことを勉強していく中で、

投資という価値観に出会った。

 

そしてこの前、

クラウドファンディングパトロンをさせていただき、

お金の循環について肌で感じた。

 

そしてそんな投資という価値観。

教育現場だったら、どうなんだろう?

そんなことを考えたのが今日のお話。

 

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スポーツチームには2種類あるように思う。

 

一つは、スカウティング重視でスター選手を集め、

大会などで成績を出していくチーム。

 

もう一つは、育成という価値観で

選手を伸ばし、スター選手にしていくチーム。

 

多くのチームはこの両輪のバランスをとったチーム運営をしていると思う。

 

しかし思いの外、

勝利を目指すチームは前者に偏りがちだ。

 

別にどちらがよくてどちらがダメだということはない。

 

けれど、年代や選手層によってどちらに偏るべきかは決まってくるのではないかと思う。

 

では、どの年代から育成で、どこから勝利を本気で目指せばいいのだろうか?

 

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育成世代の境目はどこにあるか?

 

そんなことを考えた時には、

だいたい小・中・高など学校のくくりで考えるのではないかと思う。

 

しかし、その価値観はものすごく思い込みが入り、

選手を潰してしまう危険性がある。

 

そもそも、誰が小・中・高のくくりを決めたのか?

最新の科学的根拠に基づいて6・3・3制をとっているのか?

世界共通で6・3・3制なのか?

 

そんなことを考えた時に、本当にそのくくりで捉えていいのかを考えられると思う。

 

そしてそもそも、

そういったくくり方は、妥当性で決まると思う。

大多数がその年代くらいで発達、発育するという、大多数理論。

 

つまりは、個別の成長段階を無視した考え方で決まっているということ。

 

それが悪だとは思わない。

けれど、そのくくり方を知らずに、

高校生なんだから・・・とかそんな雑な感覚で練習メニューや指導内容を決めるのは、危険な行為なんだと思う。

 

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そして先日、

部活動の指導をしている時に思った。

 

「この子は、ここから先は金属バットではなく、木製バットで練習した方がいいなぁ。」

 

おそらくこの子は、金属バットを扱うだけの技術と体力が身についてきている。

そして、これ以上金属バットで練習しても、金属バットの特性に応じた進化はできても、野球人として直線的に真上に伸びていくことはなかなか見込めないだろうと。

 

育成という価値観で考えるならば、

金属バットで活躍できる選手よりも、

次のステージで活躍できる選手へと育てていくべきだ。

 

しかし、そこで金属バットに固執させる理由に、大会の存在がある。

 

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高校野球の大会は金属バットを使って良い。

そうならば、公平性の中での最上級のパフォーマンスを考えるならば、

間違いなく金属バットを使って試合に出る。

 

そして、試合で活躍するためには金属バットで打てる練習をする。

 

そうして・・・伸び悩む。笑

 

こんなジレンマが多くの現場で起きているのではないかと思う。

 

スポーツでの勝利を目指すと、

当然ルールを最大限に活かせる技能向上、戦術、戦略を突き詰める。

 

そのルールを突き詰めた先に、

もっと先の世界で活躍できるかを無視して・・・。

 

人は環境に適応していく動物だというが、

ルールという環境にも当然のごとく適応していく。

 

勝負というのは、ルールの中で相手を上回るということだから。

 

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今回書いてみた問題点?というか思うことが二つ。

 

・そのルール、本当に先のキャリアのためになっているの?

 

・その指導法、本当に彼らの成長段階にあってる?

 

選手がうまくなっていくことは本当に嬉しいこと。

しかし、その成長のベクトルが本当に正しいかは疑問が残る。

 

育成という感覚は本当に楽しい。

彼らの青春時代に一緒に寄り添えて、

苦楽を共にできることに大きな価値を感じる。

 

だからこそ、本当に伸ばすべきベクトルへ伸ばしてやりたいように思う。

 

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