学校体育改革2025

学校体育が本当の意味で、日本を救っていける教科になるためのヒントを書き綴るブログ。

手本の文字をなぞるような学び方をしていないか?

先週、他校の野球部の練習見学に行かせていただいた。


そこで、どう見学するのかについて

ふと思うことがあった。


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選手たちは元気よく練習に励んでいる


おそらくしんどいであろうメニューにも、

歯を食いしばって頑張っている。


監督さんが、初めにチームの実情など説明してくれた。


同じように見学に来ているメンバーも、

がんがんメモをとっている。


そこで思った。


どう学ぶのが効果的なんだ?


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ふと、僕が師匠だと思っている方の言葉を思い出した。


「理解できる話は聞かなくていいよ。」


聞いた瞬間は理解できなかったが、

その後本などを読んでいくにあたりわかってきた。


どうやら、理解できる話とは、

"過去に聞いたことのある話"らしい。


つまり、はぁーそうですかぁーと感嘆してしまうような言葉って、実は過去に聞いたことのある言葉。


過去に聞いたことがあるということは、

要は思い出しているだけ。


それは学びではなく、確認だ。


やっぱりあの言葉は大事だよねーと。


もちろん確認したくて聞いたのならいい。


しかし、学ぶのなら

もちろん新しい情報の方がいい。


そう、理解できない話の方がいい。


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そして気づいた。


僕らは、名監督さんの名言みたいなものを

ありがたそうにメモしまくってはないだろうか?


もちろん、経験のある方からの言葉は

普段自分でイメージしている何倍も重みがある。


しかし、学ぶのなら別だ。


僕らはついつい、

知っていることの確認をしてしまう。


その枠組みから、抜け出せないのだ。


理解できない話は正直辛い。

しかし、そこに成長の秘訣は隠されている。


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僕らは指導者、教師。

自ら学び続けられる人を育てていく立場。


そんな僕らが、まず学ぶ意欲がないのはもってのほか。


そして、学び方を知らないのももってのほか。


どう学ぶか?

まだまだ世の指導者と名のつく人たちは高めていかなくてはならない。


その原因には、

職人のような世界があることが一因だが、

それについてはまた後日書こうと思う。