学校体育改革2025

学校体育が本当の意味で、日本を救っていける教科になるためのヒントを書き綴るブログ。

道なき道の歩き方

教員という仕事は、職人業と言えると思う。

 

それは、ほとんどマニュアルがないという点から。

 

これまで数年間続けてきたが、

「何回かやっていくうちにわかるから」

という経験でカバーできるというアドバイスを幾度となく受けてきた。

 

そして、フィードバックを数回受ければ研修終了で

自由にしていいよというスタイル。

 

本当にできているかもわからず、

その業務の本質的な目的もわからず、

雰囲気でできているような気がする。

 

そして、毎年同じ業務がやってくるから

そのうち思考停止しても通用するようになってくる。

 

一体、いつ完成して

いつオリジナルに挑戦できるようになるんだ?

 

そんなことをここ最近よく考える。

 

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職人という現場ではマニュアルはない。

雑用をしながら、見て盗み、業務終了後の自主練習

腕を磨いていく。

 

僕はここで悩む。

で、何を盗めばいいの?

 

問題はこれだ。

 

何を盗めばいいかがわからないこと。

 

一人前になろうと思うと、

これとこれとこれがきっちりできるようになればいいんだ。

 

そういってもらえるとまだマシだ。

 

しかし、何を盗めばいいかがわからないうちは、

いくら数をこなしてもなかなか効率よく成長することはできない。

 

僕はその不明確さは、

世の中の発展を大きく阻害しているように思う。

 

これだけテクノロジーが進化していて、

なぜまだ見よう見まねという方法でしか学べないのか。

 

なぜマニュアルがなく、

なぜ動画でフィードバックできないのか。

なぜオンラインセミナーがないのか。

 

なぜ、生徒には評価をつけるのに

教員はこんなにも細分化された評価をされないのか。

 

僕は、いち早く全体像を掴みたいタイプだ。

というか、それは少数派ではないと思う。

 

学びには概論は必要だ。

大学の講義もだいたい概論から入るじゃないか。

 

全体像ありきの方法論だろう。

 

僕はこの全体像を手にした後、

カテゴリー分けした項目に対して、

全て80点をいかに早くとるかをこだわっている。

 

逆に95点から96点のような、

1点を多くとるのに何年もかかるような所には

力を注がない。

 

これが僕が提唱する8割理論。

とにかく早く8割に到達することを目指す。

 

そして、8割に到達すればすぐに

別の項目を8割取れるようにチャレンジする。

 

そうしているうちに、8割取れるものがいくつかになってくる頃には、

気づけば最初の項目が85点になっていたりする。

 

一つの項目に何年もかけて1点ずつ高めていくのは、

今の時代には即さないように思う。

 

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今僕が8割を取ろうとしているのが、

高校野球の指導者というポジションでのこと。

 

高校野球の監督も不明確だ。

まず、ゴールがよくわからん。

選手を育成するのか、

チームを勝たせるのか、

人格形成するのか、

進路保証するのか、

プロ選手を輩出するのか。

 

全くもってゴールはわからない。

 

選手の育成やと言うてる指導者に限って、

勝てないことへの言い訳にしているように思うし。

 

また、勝ちにこだわっている指導者の元の選手たちは、

一体3年間で何を学ぶんだろうかとも思う。

 

こういうのを、ビジネス用語では

KPIというらしい。

この組織をすげーと評価するための評価軸のようなもの。

 

ほとんどの野球部においてのKPIは勝利だと思う。

世の中、勝てば官軍すぎる。

勝っているチームが取材され、言葉を発信する。

そして、あたかもそれが業界のスタンダードやトレンドのように見える。

 

勝っているチームの考え方=これからの時代のための考え方

とは限らない。

 

トレンド、ではあるかもしれないが

いつもの正解ではない。

 

だって、結局勝つチームって

スカウティングしてるんだから。

 

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僕は高校野球の監督としての資質というか

持っておかなくてはならない知識技術をカテゴリー分けしてみた。

 

・組織マネジメント(スタッフ、選手とのコミュニケーション)

・采配(公式戦をゴールにおいた年間ピリオダイゼーションも含む)

・育成(マインド、フィジカル、テクニック)

・外部との関わり(保護者、OB、後援会、大学、中学、クラブチーム)

・スカウティング

 

まだあるかもしれないが、とりあえず今思いつくのはこれだけ。

 

今のところ、育成に関しては自分の理論が完成しつつある。つまり8割に近い。

そして、組織マネジメントのノウハウもまぁまぁある。これは6割といったところだろうか。

采配に関して。これは一言でいうならば、勝負勘。実は僕はこれをギャンブルから学んでいる。

外部との関わり。これはわからん。ただ、抜本的改革として思い切って全てデジタル化してもいいんじゃないかと思う。正直、接待とかそういうの好きじゃない。

そんな場を儲けなくても、聞きたいことができれば聞きにいくし、遊びならプライベートがいい。仕事と一緒にしたくない。

スカウティング。わからない。する必要がないという人もいる。しかし正解はわからない。だからやってみるしかない。

 

 

ということで、あと2年以内に高校野球の監督とは・・・ということを語れるよう、全てのカテゴリーで8割に到達する。

 

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8割理論は到達すれば次のステージへスライドするというのがルールだ。

ということは、高校野球の監督とは?が語れるようになったら引退か?笑

 

それは、その時になってみないとわからない。

 

 

話を戻すが、

僕は職人気質で何年でゴールできるかわからない経験すればわかるよという世界が嫌いだ。

人生はそんなに長くない。

もっとやりたいことはたくさんある。

 

早く全体像を掴み、その中で好きな旨味だけ抽出して楽しみたい。

 

そしてまた、違う世界にいく。

このスタンスをこれから確立していきたい。

 

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